2000s

オンラインと携帯機の普及

2000s Gaming Space

「一家に一台」から「一人一台」へのシフト

2000年、期待を背負って登場した『PlayStation 2』は、DVDプレーヤーとしての側面も持ち、瞬く間に世界を席巻した。しかし、この10年の真の主役は、ゲームを「特定の階層」から「全人類」のものへと広げた任天堂の「ブルー・オーシャン戦略」だった。

2004年の『ニンテンドーDS』、そして2006年の『Wii』。タッチペンで脳を鍛え、コントローラーを振ってテニスをする。それまでゲームに触れなかった層が、リビングのテレビの前で汗を流す風景は、それ以前のゲーマー像を根底から塗り替えた。

「繋がり」が価値になったオンライン黎明期

また、2000年代は「オンライン」が家庭にまで浸透した時代だった。『ファイナルファンタジーXI』での大規模な協力プレイ、そして何より『モンスターハンターポータブル』シリーズで見られた、「リアルの場に集まって狩りに出る」という文化は、日本人特有の「集会所文化」を生み出した。ゲーム画面の外側にあるコミュニケーション。これがゲームの面白さを何倍にも膨らませることに、誰もが気づき始めた。

2000s TIMELINE

2000
PlayStation 2発売

3月4日、漆黒のモンスターマシン。DVD普及の立役者でもある。

2004
ニンテンドーDS、PSP発売

携帯機が「二画面」と「高性能」に。いつでも遊べる文化の深化。

2006
Wii発売

「振る」操作がゲームを変えた。お茶の間にゲームが戻ってきた時代。

2008
モンハンP2G社会現象

共闘アクションの頂点。みんなで持ち寄って遊ぶスタイルが確立。

2009
ドラクエIX 発売

DSでの本編発売。「すれちがい通信」が社会現象を巻き起こす。

2000年代を象徴する3大マスターピース

Open World / Social

どうぶつの森 シリーズ (2001-)

戦うことが目的ではない、のんびりしたスローライフ。コミュニケーションそのものが遊びになるという、新しい「憩いの場」を提供した。

Social Action

モンスターハンターポータブル 2nd G (2008)

PSPを持ち寄って「一狩りいこうぜ」が合言葉に。協力プレイの面白さを国民的レベルにまで引き上げた歴史的な一作だ。

New Interface

大乱闘スマッシュブラザーズX (2008)

任天堂以外の他社キャラ(スネーク、ソニック)が参戦するという「祭典」の豪華さを、Wiiの圧倒的な普及によって全世界に示した。

物語の深まり:JRPGの円熟とアクションの進化

技術の向上は表現力に繋がり、『キングダム ハーツ』や『龍が如く』といった、より複雑で映画的なストーリーテリングを持つシリーズが登場した。単にクリアするだけでなく、その世界に「浸る」こと。リアルな質感とともに、キャラクターへの没入感は、プレイヤーの人生の一部となるような「体験」へと昇華されていきた。

ハードウェア別・名作&マニアック選

Representative

ファイナルファンタジーX

スクウェア

「泣けるゲーム」としての地位を確立。圧倒的な映像美と感動的な物語。PS2を代表する究極のRPGだ。

Maniac / Hidden

ICO / ワンダと巨像

ソニー・コンピュータエンタテインメント

上田文人氏による詩的な静寂と美。世界中の開発者に衝撃を与えた、芸術的な一作だ。

Stealth Action

メタルギア ソリッド 2

コナミ

情報のデジタル化を予見した重厚な物語。PS2の描画能力を限界まで引き出したグラフィックも圧巻。

Action

デビル メイ クライ

カプコン

「スタイリッシュアクション」という新ジャンルを開拓。剣と銃を組み合わせた華麗なコンボが爽快。

RPG

キングダム ハーツ

スクウェア / ディズニー

ディズニーとスクウェアの夢の共演。心温まる物語と、爽快なアクションバトルが融合した名作。

RPG

ペルソナ3

アトラス

学園生活と異能バトルをスタイリッシュに融合。UI、音楽、演出すべてが洗練された新世代RPGの先駆け。

Maniac / Horror

Rule of Rose

ソニー・コンピュータエンタテインメント

1930年代の英国を舞台にした、少女たちの残酷な童話。不気味かつ美しい美術設定が、今も熱狂的なファンを生んでいる。

Maniac / Action

GOD HAND (ゴッドハンド)

カプコン

やり込み要素の塊。独自の操作系と突き抜けたユーモア、そして圧倒的な難易度。3Dアクションの裏の頂点。

Maniac / Musical

Rez

セガ / ユナイテッド・ゲーム・アーティスト

「共感覚」の体験。ワイヤーフレームの電脳世界で、音と映像が完全に融合する快感。五感を刺激する傑作。

Representative

Wii Sports / 脳トレ

任天堂

全ての世代が一緒に遊べる。ゲーム人口を一気に拡大し、新しいスタンダードを作りた。

Maniac / Hidden

NO MORE HEROES / 世界樹の迷宮

マーベラス / アトラス

尖ったビジュアルや、古き良き手書きの楽しさ。多様な「攻め」の姿勢が見える名作だ。

Communication

おいでよ どうぶつの森

任天堂

スローライフを携帯機で。毎日少しずつ遊ぶというスタイルを世に浸透させた国民的ソフト。

Racing

マリオカート DS

任天堂

Wi-Fi接続で世界中と対戦。携帯機でありながらシリーズ最大級の楽しさを実現した傑作。

Action

リズム天国 ゴールド

任天堂

「ノリ」だけで突き進むリズムアクション。シンプルかつ中毒性の高い演出が絶妙。

Representative

モンスターハンターポータブル 2nd G

カプコン

「一狩りいこうぜ!」。協力プレイの楽しさを国民的レベルにまで高めた歴史的な一本。PSP普及の最大の功労者。

Maniac / Hidden

勇者のくせになまいきだ。

ソニー・コンピュータエンタテインメント

破壊神になって、なまいきな勇者を倒す。ドット絵の温かみと、独自の逆転の発想がマニアを熱狂させた。

Rhythm Action

パタポン

ソニー・コンピュータエンタテインメント

太鼓の音に合わせて進軍する、極めて独創的で可愛らしいリズムアクションの名作だ。

Action RPG

CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-

スクウェア・エニックス

ザックスの物語。携帯機の限界を超えた美麗な映像が、FF7ファンを再び熱狂させた感動の一冊。

NINTENDO GAMECUBE (2001)
Representative

大乱闘スマッシュブラザーズDX

任天堂

圧倒的なスピード感と競技性。20年以上経った今でも世界大会が開かれるほどの、シリーズ屈指の完成度を誇る名作。

AI Action

ピクミン

任天堂

「引っこ抜かれて、あなたにだけ付いていく」。弱くて健気な群れを操る、任天堂の新しい創意工夫が詰まった一作。

Maniac / Horror

エターナルダークネス 〜招かれた13人〜

任天堂 / Silicon Knights

「正気を疑う」演出。ゲーム機が壊れたかのようなメタ的なギミックが、プレイヤーに本当の恐怖を植え付けた。

Maniac / Action

ちびロボ!

任天堂 / Skip

小さなロボットになって、ある家族の平和を守る。温かくも少し切ない、任天堂ならではの不思議な名作。

Maniac / RPG

ギフトピア

任天堂 / Skip

「大人になれない」少年の物語。独特のアートスタイルと、南の島での不思議な生活。Switchでの復活が待たれる逸品。

FPS

メトロイドプライム

任天堂 / Retro Studios

メトロイドを一人称視点へ見事に昇華。探索の楽しさと、圧倒的な惑星の空気感はFPSの枠を超えた体験。

Xbox (2001) / Xbox 360 (2005)
Representative

Halo: Combat Evolved

Microsoft / Bungie

FPSの歴史を塗り替えた。物語、マルチプレイ、そして「コントローラーでの操作」を完成させたマスターピース。

Action

NINJA GAIDEN

テクモ

超速のアクションと妥協のない難易度。リュウ・ハヤブサが舞うその美しさは、当時のXboxのスペックを象徴していた。

Maniac / Simulation

THE IDOLM@STER (Xbox 360)

バンダイナムコ

アーケードから家庭用へ。ハイデフなグラフィックでのプロデュースは、後のアイマスブームを決定づけた。

Maniac / Action

お伽 〜御伽〜 (Xbox)

フロム・ソフトウェア

フロム・ソフトウェアが贈る和風アクション。Xboxの性能を活かした、破壊の美学と幻想的な映像が素晴らしい。

Maniac / Strategy

幻影闘技 (ファントムダスト) (Xbox)

Microsoft / ランド・ホー

超能力を駆使した対戦アクション。カードゲームの戦略性と、破壊可能なステージが融合した早すぎた名作。

Third-Person Shooter

Gears of War

Microsoft / Epic Games

「カバーアクション」という概念を世に広めた。圧倒的なグラフィックスと重厚な戦場描写が、次世代の幕開けを告げた。

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